レア盤!、トスカニーニ&ハーグ・レジデンティ管弦楽団、1938

イタリアの巨匠アルトゥーロ・トスカニーニが戦前ヨーロッパのオーケストラに客演していた時代、オランダ第3の都市デン・ハーグに本拠を置く名門オーケストラ、ハーグ・レジデンティ管弦楽団(Residentie Orkest)を振った1938年の録音である。 紹介盤は1982年にイギリスのレーベル、デラルテ(dell’Arte)からリリースされたLPである (写真1 LPジャケット、英dell’Arte DA 9007 /写真2 LPジャケット裏面)。  再生時に混入するノイズからSP盤からの復刻と思われるが音質は良好である。 収録作品はケルビーニ 歌劇「アナクレオン」序曲、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、デュカ 交響詩「魔法使いの弟子」、ハイドン 交響曲第101番「時計」の4曲である。 演奏はいずれも快速テンポで振る彼らしい引き締まったスタイルに乗せられてしまう。 トスカニーニ客演時代の戦前のレア盤のひとつに数えられると思う (写真3  LPレーベル面)。

写真1    トスカニーニ&ハーグ・レジデンティ管弦楽団、 1938年録音LPジャケット(英dell'Arte - DA 9007) 1982年リリース

写真2    LPジャケット裏面

写真3    LPレーベル面