レア盤 ! カラマーノフ「交響曲第3番&ピアノ協奏曲第3番」ライブ盤
20世紀に活躍したソヴィエト・ロシアの作曲家アレムダール・カラマーノフ(Alemdar Karamanov/1934~2007)の日本はもちろん西側諸国においても彼の名前は1991年「新生ロシア」誕生までほとんど知られていなかった。 それは彼が「ソヴィエト連邦」が禁止していた「キリスト教」をテーマにした作品を書き続けていたことから演奏禁止になっていたことにもあるようだ。 今回取り上げるCDは「NAXOS」系列の「MARCO POLO」レーベルから1998年に初リリースされたカラマーノフの「交響曲第3番」と「ピアノ協奏曲第3番」、しかもこれがライブ録音であることも興味深かった。 演奏はアントニオ・デ・アルメイダ指揮モスクワ交響楽団、ピアノ協奏曲のソロはウラディミール・ヴィアルドが加わる。 1994年11月3日モスクワ音楽院大ホールにおけるライブだが演奏後の聴衆の拍手はカットされている(写真1 CDジャケットMARCO POLO-8.223796/写真2 CD演奏・録音データ)。 ちなみにカラマーノフは交響曲を「第24番」まで作曲しているそうだがこの1956年作曲「第3番」も代表作のひとつらしい。 またついでに調べてみたところ「ピアノ協奏曲」は何番まで作曲されているのか分からずじまいだった。 CD解説によればこの「ピアノ協奏曲第3番」は1968年作曲で「アヴェ・マリア」の副題が付けられている。 この二作品を聴く限りでは彼の作品はとても「神秘的」で「スクリャービン」的な楽想も彷彿させた。 それにしてもまだまだ全容がつかめない謎めいた作曲家のひとりである。