ロストロポーヴィチ、ジュリーニとの初共演盤〜ドヴォルザーク&サン=サンース”チェロ協奏曲”〜

今回の紹介盤はムスティスラフ・ロストロポーヴィチがカルロ・マリア・ジュリーニ(写真1 LPジャケット掲載写真)との初共演盤を取り上げてみたい。 管弦楽はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との録音で得意とするドヴォルザークとサン=サンースのチェロ協奏曲だった。 もちろんサン=サンースは人気が高い「第1番イ短調」である。 ロストロポーヴィチのドヴォルザークはライブ録音も含めると結構な数があると思うが個人的にはこのEMI録音1977年のセッション盤が好きである。 ロンドンのアビー・ロード・スタジオにおけ録音、彼がちょうど50歳で精力的に演奏活動を行っていた時代で前年(1976年)にはこのロンドン・フィルとはチャイコフスキー交響曲チクルスも開催、同時並行で交響曲全集録音(EMI)も行っている。 ジュリーニとの息もあったこの二つのチェロ協奏曲録音も今後も不滅の名盤として語り継がれていくことだろう (写真2 LPジャケット、東芝エンジェル-EAC80406 1978年リリース国内初出盤)。 またレコード・ジャケットのロストロポーヴィチのサインは2002年の来日時に入れてもらった。

写真1    録音中のロストロポーヴィチ&ジュリーニ(LPジャケット掲載写真)

写真2    ロストロポーヴィチ&ジュリーニ、ロンドン・フィル/ドヴォルザーク&サンサース-チェロ協奏曲、LPジャケット(国内盤初出-東芝エンジェルEAC-80406)