ローベル・カサドシュ によるベート―ヴェン、ピアノ協奏曲第1番&第4番

今回は20世紀フランス、ピアノ界の巨匠、作曲家としても活躍したロベール・カサドシュ(Robert Casadesus/1899~1972)のベートーヴェン-ピアノ協奏曲録音から「第1番ハ長調、第4番ト長調」を取り上げてみたい。 この録音は米CBS録音としては珍しくエドゥアルト・ヴァン・ベイヌム(Eduard van Beinum/1901~1959)指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団をバックに行われた。 しかも1959年3月1日〜2日録音とのことでベイヌムが亡くなるほぼ1ケ月前の貴重録音である。 ステレオ初期録音だが音質も良好でカデンツァもカサドシュ自作のものを弾いているところがさらに興味深かかった (写真1 LPジャケット、国内盤CBS SONY- SONC 10406/写真2 LPレーベル面)。
余談になるがカサドシュはその後1961年には「第5番”皇帝”」を蘭PHILIPSに同楽団とHans Rosbaud(1895~1962)の指揮で録音している。 また(写真3)はカサドシュがギャビー夫人と子息ジャンを伴い1968年再来日、自作の「3台のための協奏曲」を披露した際の懐かしの東京公演プログラム冊子である。

写真1 LPジャケット(国内盤CBS SONY-SONC 10406)  1970年リリース盤)

 

写真2 LPレーベル面

 

写真3 1968年ロベール・カサドシュ来日(東京)公演プログラム表紙