ヴァッハウ渓谷ドナウ川遊覧船、1987年夏

メルク ⇨ デュルンシュタイン

ヴァッハウ渓谷と呼ばれるメルクからクレムス、正確にはクレムス・アン・デア・ドナウ(Krems an der Donau)に至る一帯はドナウ川流域で最も風光明媚な観光スポットとして大変人気を呼んでいる(写真1  ヴァッハウ渓谷遊覧クルーズのイラストマップ)。 筆者も一番手ごろなこの区間を周遊する遊覧船に乗船した。 終点のクレムスまでの乗船時間はおよそ2時間弱だがひとつ手前の中世の面影が残る街デュルンシュタイン(Dürnstein)で下船した(写真2  ドナウ川遊覧船チケット)。 メルク修道院の桟橋から少し進むとこの流域で最も美しいドナウの女王とも呼ばれる古城シェーンビュール城(Schloß Schönbühel)が右岸に見えてくる(写真3筆者撮影/イラストマップ➃)。 城は17世紀には修道院も建造されさらに19世紀に改築されたとのことだった。 しばらく川沿いの美しい景色を楽しんでいると船はクルーズほぼ中間地点(イラストマップ➉)シュッピツ(Spitz)の桟橋でこちらからの乗船客をピックアップ、この辺りから両岸にブドウ畑も広がり改めてこの流域が良質なワインの名産地として実感した次第である。 そうこうしているうちに船はブルーの塔が鮮やかな修道院教会が目の前にあるデュルンシュタインの桟橋に到着した。 こちらで下船する乗客も結構多かった(イラストマップ⑱ / 写真4 デュルンシュタイン桟橋、筆者撮影)。 ちなみにこの聖堂の正式名称は聖堂参事会修道院教会(Chorherrenstift)だそうである(写真5 聖堂参事会修道院教会、筆者撮影)。 15世紀に建造されたバロック様式建築が美しい。 この寺院の周辺に味わいあるデュルンシュタインの街並みが続く。 とりわけ趣きある石畳の細いメインストリートの粋なカフェに目を奪われた(写真6  デュルンシュタインでの石畳のメイン・ストリート、筆者撮影)。

写真1    ヴァッハウ渓谷クルーズのイラストマップ

写真2    ヴァッハウ渓谷遊覧船のチケット

写真3    ドナウの女王/シェーンビュール城(筆者撮影)

写真4    デュルンシュタイン桟橋(筆者撮影)

写真5    デュルンシュタイン修道院教会(筆者撮影)

写真6    デュルンシュタインでの石畳のメインストリート(筆者撮影)