ヴァレリー・ポリャンスキーによるショスタコーヴィチ「交響曲第11番 ”1905年”」
今回は今年(2021年)72歳を迎えたロシアの名匠ヴァレリー・ポリャンスキー(Valéry Polyansky、写真1)のショスタコーヴィチ「交響曲第11番 ”1905年”」を取り上げてみたい。
この作品は続く「第12番 ”1917年 ”」と並びロシア革命を題材にした描写性が強い交響曲である。 全4楽章構成だが切れ目なしで続けて演奏される。 紹介盤は彼が首席指揮者を務めるロシア国立シンフォニク・カペラ(The State Symphony Capella of Russia)を振った1995年のスタジオ・セッションしたもの。 この楽団はかつてゲンナジー・ロジェストヴェンスキーが率いたソヴィエト国立文化省交響楽団が前身である。 「赤いカラヤン」の異名も持つポリャンスキーがジックリとかまえた演奏時間74分の聴きごたえある「第11番」になっている。 尚、この英シャンドス盤では楽団の英語表記が「Russian State Symphony Orchestra」とあるのでスヴェトラーノフが率いたロシア国立交響楽団(The State Symphony Orchestra of Russia)と混同しやすい (写真2 CDジャケット、英CHANDOS-CHAN 9476/写真3 CD演奏データ)。