ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィルのヤナーチェク管弦楽曲作品

日本ではチェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáček/1854~1928)の作品を実演で聴く機会はそうそうないが管弦楽曲作品など彼独特の作風に興味を誘われる。 今回の紹介盤、ヴァーツラフ・ノイマン(Václav Neumann/1920~1995)&チェコ・フィルによる1982年スプラフォンPCMデジタル録音「シンフォニエッタ」・狂詩曲「タラス・ブーリバ」は名盤として知られている。 また意外にもこの二つの作品はノイマン&チェコ・フィルとの唯一のセッションで初録音だった。 録音もさることながらチェコ・フィル金管群の冴えわたる響き、弦楽器の美しさと共にノイマンの端正な指揮ぶりが魅力的である(写真1 LPジャケット、日本コロムビア、スプラフォン国内盤初出QF7061-S/写真2 LPレーベル面)。  今思い起せば筆者が最初に生演奏で接した「シンフォニエッタ」の演奏は1970年6月の小澤征爾指揮の日本フィル定期公演だったと思う。 手元にある当時の演奏プログラムも併せて紹介しておきたいと思う (写真3 日本フィル第202回定期公演、東京文化会館)。

写真1    ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィル/ヤナーチェク「シンフォニエッタ&タラス・ブーリバ」LPジャケット(国内盤日本コロムビア-スプラフォン QF 7061)

写真2    LPレーベル面

写真3    1970年6月「第202回日本フィル定期公演プログラム