ヴィトルド・ロヴィツキの渋い名盤
ポーランド出身の名匠ヴィトルド・ロヴィツキ(Witold Rowicki /1914~1989、写真1)」はフィリップスやグラモフォン等々西側のレーベルにも数多くの録音を残し1970年代には読売日響の指揮台にも立ち日本のファンも多かった。 自国のシマノフスキやルトスワフスキの現代音楽も得意としたがレパートリーは幅広かった。 今回は彼が1960年代後期、当時ポーランドの国営レーベルであるポルスキエ・ナグラニア(Polskie Nagrania )、通称ムザ(Muza)にワルシャワ国立フィルと録音したムソルグスキー組曲”展覧会の絵”(ラヴェル編曲、交響詩「禿山の一夜」、ラヴェル「ボレロ」が収録された地味ながら趣き深い渋い名盤である。 ちなみにこのLPは1973年彼がこの楽団との来日した際に日本コロムビアから来日記念盤としてリリースされた1枚だった (写真2 LPジャケット、日本コロムビアOS-2841-PM/写真3 LPレーベル面)。