ヴィラヌフ弦楽四重奏団によるポーランドの現代弦楽四重奏曲作品集
今回は普段耳にする機会が少ないポーランドの現代弦楽四重奏曲を集めた2枚組LPを取り上げてみたい。 紹介盤は1976年、当時のポーランド国営レーベルであるムザ(Muza-Polskie Nagrania)」系のヴェリトン(Veriton)からリリースされた (写真1 LPジャケット、ポーランドVeriton SXV 811~812)。 LP収録作品はポーランドを代表する現代作曲家カロル・シマノフスキ(Karol Szymanowski/1882~1937)、ヴィトルド・ルトスワフスキ (Witold Lutosławski/1913~1994)、タデウシュ・バイルト(Tadeusz Baird/1928~1981)、クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof Penderecki/1933~2020)、クシシュトフ・メイエル(Krzysztof Meyer/1943~ )の作品を集めたものである (写真2 LP収録作品/写真3 LPレーベル面)。 演奏するヴィラヌフ弦楽四重奏団(Kwartet Wilanowski、1967年結成)の名称は首都ワルシャワの観光スポットとしても有名な「ヴィラヌフ宮殿」に因んでいる。 演奏・録音共に大変素晴らしいアルバムである。