ヴェラー弦楽四重奏団によるモーツァルト:プロイセン王四重奏曲第1番・第3番、1966

前回(漫遊記1053)に引き続きもう1枚、「ロンドンーStereo Treasury Series」から今回はヴェラー弦楽四重奏団の名盤を紹介したい。
1966年に録音されたモーツァルト「プロイセン王四重奏曲セット」と呼ばれるモーツァルト最後の弦楽四重奏曲作品となった「第21番ニ長調K.575」と「第23番ヘ長調K.590」がカップリングされたものである。 この四重奏団は当時ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターだったワルター・ヴェラーを中心に1959年に結成された団体である。 このレコードが録音された1966年は第2ヴァイオリン:アルフレッド・シュタール」、チェロ:ルートヴィヒ・バインルに交代している。 またリーダーのヴェラーが指揮者転向により1970年前後に解散、レコード録音の数もそれほど多くないためこの演奏も貴重と思われる。 彼らの典雅なモーツァルトに魅了される。 ジャケット写真にはドイツ、バイエルン州のホーエンシュヴァンガウ地区に位置するノイシュヴァンシュタイン」が使用されている (写真1 LPジャケット、STS 15291 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    ヴェラー弦楽四重奏団-モーツァルト「プロイセン王四重奏曲第1番・第3番」LPジャケット、英デッカ録音(STS 15291)

写真2    LPレーベル面