俊才エリック・フリードマンのチャイコフスキー&メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」
〜 小澤征爾 指揮 ロンドン交響楽団 (1965年録音) 〜
エリック・フリードマン(Erick Friedman/1939~2004)はヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz/1901~1987)を師い持つ20世紀アメリカの俊才ヴァイオリニストのひとりだった。 しかし1980年自動車事故で左手を負傷、その後は後進の指導に専念し残されたレコード録音はそれほど多くない。 紹介LPのチャイコフスキー&メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」は彼が米RCAに残した代表盤の一つである。 1965年ロンドンのウォルサムストウ・アセンブリーホール(Walthamstow Assembly Hall)におけるセッション、バックは若き小澤征爾が指揮するロンドン交響楽団である。 ちなみに当時フリードマン26歳、小澤30歳の若さ、また小澤征爾の米RCA録音デビュー盤でもあった。 また1960年代RCAが誇ったステレオ・ハイファイ録音「ダイナグルーヴ(DYNAGROOVE)」のロゴも懐かしい(写真1 LPジャケット、国内盤RCAビクター SHP2430 /1966年リリース/写真2 見開きジャケット裏面、若き小澤征爾/写真3 LPレーベル面)。