北イタリア、レール・パスの旅」(5、完)、1999年12月

〜 「永遠の都」首都ローマへ 〜

レール・パスの有効日も最後の1日を迎えた。 鉄道に乗ることだけで満足する通称「乗り鉄」の筆者は最終日はできるだけ長距離乗車を試みることにした。 そこで最終日のコースはフィレンツェ🚅(80Km)⇨ ピサ🚅(335Km)⇨ ローマ🚅(635Km)⇨ ミラノ の合計1050Kmのコースに乗車してみることにした。 先ずフィレンツェを午前8時15分発の急行に乗車、「斜塔」で有名な古都「ピサ」に向かう。 しかし、端から誤算が生じてしまった。 それは当時「ピサの斜塔」は安全上の問題で傾斜角を是正する改修工事中で立ち入り禁止となっていた。 10年余りに及ぶ改修工事はこの2年後の2001年6月に終了し現在では入場制限はあるものの再び最上階まで見学可能となった。 幸い筆者が1970年代に訪れた改修前の写真3枚がでてきたので紹介しておきたい(写真1  ピサ大聖堂と斜塔/ 写真2  斜塔/ 写真3  斜塔の階上から聖堂・礼拝堂を望む、以上1970年代-筆者撮影)。 今回は斜塔が見学不可で残念だったが列車を1本早めピサ駅発10時半過ぎの特急で「ローマ・テルミニ駅」へ、列車は定刻の午後2時前に到着した。少々時間があったのでタクシーで世界遺産登録、バチカン市国のローマ・カトリック教会総本山サン・ピエトロ大聖堂に向かった(写真4  バチカン広場、筆者撮影)。 こちらもイタリア・バロック様式代表的建築の大聖堂に圧倒される(写真5  サン・ピエトロ大聖堂外観、筆者撮影)。 大聖堂は6万人あまりが収容できると云われている(写真6  大聖堂内、筆者撮影)。 聖堂内の一番の見どころと云われるベルニーニ作「大天蓋」も圧巻である(写真7ベルニーニ作「大天蓋」筆者撮影)。 また「大聖堂」の北側に隣接する「バチカン美術館(博物館)」は歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示してある巨大な美術館で見学も半日は要する(写真8  バチカン美術館の出口側、筆者撮影)。 そろそろミラノ行き17時30分発超特急「ユーロスター」の発車時刻が迫ってきたので「ローマ・テルミニ駅」と急いだ。 ミラノまでの所要時間は4時間半、途中停車駅はフィレンツェとボローニャの二駅のみ、さすがに旅の疲れでウトウトしているうちに列車は終着のミラノ中央駅に滑り込んだ。
(完)

写真1    ピサ大聖堂と斜塔、1970年代 (筆者撮影)

写真2    ピサ斜塔、1970年代 (筆者撮影)

写真3    ピサの斜塔の階上から聖堂・礼拝堂を望む、1970年代 (筆者撮影)

写真4    バチカン広場(筆者撮影)

写真5    サン・ピエトロ大聖堂外観(筆者撮影)

写真6    大聖堂内(筆者撮影)

写真7    ベルニーニ作「大天蓋」(筆者撮影)

写真8    バチカン美術館、出口側(筆者撮影)