北ドイツの古都を訪ねて」(5)、2003年7月

〜 バルト海の女王、リューベック 〜

ハンブルクから電車でほぼ1時間、トラヴェ川が流れる美しい街リューベック(Lübeck)に到着する(写真1  トラヴェ川が流れる風光明媚な街リューベック、筆者撮影)。 この街もハンザ同盟全盛期の13世紀〜14世紀にかけて栄えた古都である。 街の見どころはトラヴェ運河に囲まれた旧市街地区で歩いて回わることができる。 旧市街入り口には15世紀に建てられた二つの塔を持つホルステン門(城門)が観光客を迎えてくれる(写真2  ホルステン門、筆者撮影)。 門をくぐるとマルクト広場に立つ市庁舎と隣接する聖マリエン教会が目に留まる(写真3  マルクト広場、筆者撮影)。 旧市街の中心に位置するこの聖堂は13世紀〜14世紀にかけて建立されたレンガゴシック様式、かのバッハもこの教会のオルガンの音色に惚れこみ通ったというエピソードもある(写真4  中央祭壇、筆者撮影)。 不気味な骸骨のステンドグラスは「死の舞踏」を意味しているそうだ(写真5  不気味なステンドグラス、筆者撮影)。 聖堂の外には「聖マリエン教会の小悪魔」と呼ばれる愛嬌のある小悪魔が座っていた(写真6  聖マリエン教会の小悪魔、筆者撮影)。 このほか「操り人形劇場・博物館」には世界中から収集された興味深い操り人形たちが展示されていた(写真7  操り人形劇場・博物館、筆者撮影)。 音楽関係ではリューベック歌劇場(写真8筆者撮影)も歴史を感じさせた。 確か沼尻竜典氏が2013年から昨年(2018年)までこの歌劇場の音楽監督を務めていたと思う。 また毎年夏に開催されるシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭では旧市街南に位置するリューベック大聖堂(Lübecker Dom)がオーケストラ・コンサートのメイン会場に使用されている。 とりわけギュンター・ヴァントが1987年の音楽祭で「北ドイツ放送響」を振ったブルックナー:交響曲第8番の演奏は翌'88年の「第9番」と共にCD化されている(写真9 ヴァント&北ドイツ放送響、ブルックナー交響曲第8番-1987年音楽祭ライヴ盤CDジャケット、独EMI Deutsche Harmonia Mundi初出盤) 。

(つづく)

写真1    風光明媚なリューベック(筆者撮影)

写真2    ホルステン門(筆者撮影)

写真3    マルクト広場(筆者撮影)

写真4    聖マリエン教会の中央祭壇(筆者撮影)

写真5    骸骨を描いたステンドグラス(筆者撮影)

写真6    聖マリエン教会の小悪魔(筆者撮影)

写真7    操り人形劇場・博物館(筆者撮影)

写真8    リューベック歌劇場(筆者撮影)

写真9    ギュンター・ヴァント&北ドイツ放送響/ブルックナー第8番CDジャケット(独EMI Deutsche Harmonia Mundi)