北米西海岸アムトラックの旅(3)バンクーバー、2012
〜シアトル ➡ バンクーバー、2012年10月〜
北米西海岸を走る"アムトラック・カスケーズ"の旅2日目は最終区間シアトルからバンクーバーまで157マイル(約250km)の乗車である。 朝6時半過ぎタクシーで昨日の「キング・ストリート駅」へ向かう。 まだ10月初頭なのにシアトルの朝は暗かった。 午前7時40分発バンクーバー行きの列車はすでに入線、今回は国境を超えるためパスポート・チェックなど簡単な手続きを済ませ乗車の運びとなった(写真1 アムトラックの手荷物タッグ/写真2 バンクーバー行き"アムトラック・カスケーズ"2階建列車・筆者撮影)。 列車は定刻にシアトルを出発、アメリカ西海岸沿いをゆっくりしたスピードでのんびりと走る。 またこれが飛行機とは違い列車の旅の醍醐味である(写真3 海岸沿いを航行する真っ赤な船体のタンカー、車窓から筆者撮影)。 列車は4時間の旅を終え定刻の11時40分、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー「パシフィック・セントラル駅」に到着した(写真4 "パシフィック・セントラル駅"に到着した"アムトラック・カスケーズ" 筆者撮影/写真5 "パシフィック・セントラル駅"(バンクーバー)筆者撮影)。
先ず筆者はダウンタウンの中心を走る賑やかな「ロブソン・ストリート」に位置するホテルにチェック・イン。 3泊滞在しゆっくりと歩きながら3日間に渡り風光明媚なバンクーバー観光を楽しんだ。 先ず最初に足を運んだスポットは「バンクーバー発祥の地」と云われる「ギャスタウン(Gastown)地区」である(写真6 「ギャスタウン地区」イラスト・マップ/写真7 「ギャスタウン」の蒸気時計。筆者撮影)。 写真の「蒸気時計」はこの地区のランドマークとしても知られ製作者レイ・サンダースが1977年に制作したものである。 ここはいつも観光客で賑わいをみせている。 因みに同作者による「蒸気時計」が北海道小樽市のメルヘン交差点にも1993年に設置された。 街にはカラフルな観光バスが走りウィットに富んだドライバーによるガイドも観光客に人気である(写真8 街を走るカラフルな観光バス・筆者撮影)。 また対岸の「バンクーバー島」を結ぶ「水上飛行艇」も眺めるだけで時間を忘れてしまう(写真9 桟橋に到着した水上飛行艇。筆者撮影)/写真10 飛行する水上飛行艇、筆者撮影)。
クラシック音楽ファンにとっては「オルフェウム劇場」(写真 11/筆者撮影)を本拠として活動する「バンクーバー交響楽団」を忘れてはならないだろう。 このオーケストラについては「漫遊記83」も参照頂きたい。 このオーケストラの音楽監督を長年に渡り務めた秋山和慶は現在「桂冠指揮者」となっている。 2000年から音楽監督はイギリス出身の作曲家でもあるブランウェル・トーヴェイ(Bramwell Tovei)が務めている。 写真12は朝、滞在ホテルのベランダ手すりに1羽のユリカモメがハネを休めていたところを撮影したものである。 しばらく飛ぶ気配もなく手すりにとまっていたのが何故か今も印象に残っている。(おわり)