古楽器によるモーツアルトの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」
今回は古楽器によるモーツアルトの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」のCDを紹介したいと思う。 これは2003年から録音プロジェクトが開始されたチェコの名女流ヴァイオリニスト「ガブリエラ・デメテロヴァ(Gabriera Demeterová)」がコンビを組むかつて「チェコ・トリオ」のメンバーとして活躍、世界的ピアニストノベルト・ヘラー(Nobert Heller)と共に17世紀に建てられた初期バロック様式が美しいチェコのリボホヴィツェ城(Château Libohovice)で録音されたものである (写真1 リボホヴィツェ城(ポスト・カード)。 ちなみにデメテロヴァが弾くヴァイオリンはカシュパル・ストルナト製(1795年)とジュゼッペ・ロッカ製(1855年)、ヘラーのピアノは城内に展示されたハンマークラーヴィア(コンラート・グラーフ製1820-30年代-写真2)を使用している。 このCDは2004年頃からチェコのGZ Digital Mediaというレ―ベルからリリースされ始めたが当時筆者が入手できたのは写真の3枚だった。 演奏はもちろんのこと録音がまた特段に素晴らしい(写真3 デメテロヴァ&ヘラー「モーツアルト・ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集ジャケット(II)-GZDigital Media L1 0570-2 131/写真4 同CD収録作品・録音データ/写真5 同ソナタ集ジャケット(III) L1 0581-2131 / 写真6 同CD収録作品・録音データ/写真7 同ソナタ集(V)ジャケットL1 0629-2 131)/写真8 同CD収録作品・録音データ)。