名オペラ指揮者エットーレ・グラチスによるメンデルスゾーン交響曲
20世紀に活躍したイタリアの名オペラ指揮者エットーレ・グラチス(Ettore Gracis/1915~1992、写真1)が残した数少ない交響曲録音からメンデルゾーン「交響曲第3番イ短調”スコットランド」と「第4番イ長調”イタリア”」を収めた1枚を紹介したい。 彼が1959年から12年に渡り音楽監督を務めたヴェネツィアのフェニーチェ劇場時代最初期の録音でフェーニチェ劇場管弦楽団を振った1959年3月14日・15日のステレオ・セッションである。 演奏、録音共に素晴らしくとりわけ「スコットランド」は気に入っている。 紹介盤は現在ユニバーサル傘下のアコール (仏Accord)音源、2006年にCD化されたものである(写真2 LPジャケット、仏ACCORD 476 9145/写真3 CD演奏・録音データ)。