名匠「ルネ・レイボヴィッツ」の珍盤から

〜  ベ―トーヴェン「ウェリントンの勝利」ほか  〜

今回はワルシャワ出身、フランスの名指揮者・作曲家ルネ・レイボヴィッツ(Lené Leibowitz /1913~1972、写真1)の珍盤から1枚紹介したい。 彼は「新ウィーン楽派」の作品をパリで初演し名声を得たがベートーヴェンの演奏にも定評があった。 写真のLPレコードは1950年代の録音と思われるベートーヴェンの劇付随音楽「シュテファン王」序曲・「ウェリントンの勝利(戦争交響曲)」・11のウィーン舞曲(メートリング舞曲)が収録された珍しい1枚、モノラル録音を擬似ステレオ化、しかも「QSマトリックス・4チャンネル化」されている。 レーベルは米オリンピック・レコードで1974年にリリースされた(写真2 LPジャケット-米Olympic-OL 8113/写真3 LPジャケット裏面QSマトリックス表示/写真4 LPレーベル面)。 オーケストラのパリ・フィルハーモニック管弦弦楽団の実体はよくわからないがこのコンビでのレコーディングがいくつか残されている。 レイボヴィッツの歴史的録音だが残念ながら音質的には「擬似ステレオ化」ならびに「QSマトリックス」効果はあまり感じられなかった。

写真1    ルネ・レイボヴィッツ(インターネット画像から)

写真2    ルネ・レイボヴッツ&パリ・フィルハーモニック ベートーヴェン 「ウェリントンの勝利 Op.91ホカ」LPジャケット(米Olympic-OL-8113)

写真3    QS マトリックス4チャンネル表示(ジャケット裏面)

写真4    LPレーベル面