名匠ギュンター・ヴァント&ケルン放送響によるシューベルト

今回の紹介盤はドイツの名匠ギュンター・ヴァント(Günter Wand/1912~2002)がケルン放送交響楽団と1970年代から80年代初頭にかけて録音したブルックナー交響曲全集とほぼ並行して録音したシューベルト交響曲全集録音からの1枚である。 ちょうどその頃日本でも彼の名前が知れ渡りNHK交響楽団の定期に客演し日本のファンも急速に増え始めた。 紹介盤のシューベルト:交響曲第4番 “悲劇的”・第8(7)番 ”未完成”は1980年ヴァント68歳の時の録音である。 個人的にも好きな一連の全集録音の中でもよく針をおろすLPである。 決して凝り過ぎずオーソドックス・スタイルの演奏にはまり込んでしまうヴァントのシューベルトである。 紹介のLPは1983年にテイチクからリリースされた当時1500円廉価盤である(写真1 LPジャケット-テイチクULS-3331-H /写真2 LPレーベル面)。

写真1    ギュンター・ヴァント&ケルン放送響/シューベルト「交響曲第4番・第8番」LPジャケット国内盤テイチク(独ハルモニア・ムンディ原盤/ULS-3331-H)

写真2    LPレーベル面