名匠ラースロー・ショモギーによるベートーヴェン「交響曲第5番」
ハンガリー、ブダペスト出身の名匠ラースロー・ショモギー(László Somogyi/1907~1988、写真1)はレコード録音も数少ないため日本では知る人ぞ知る指揮者の一人と思われる。 彼は1950年代にはブダペスト交響楽団の首席指揮者を務めたが1956年のハンガリー動乱の際にアメリカに亡命している。 今回の紹介盤は1958年10月パリでステレオ録音されたシュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団とのベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調作品67」の貴重盤である。 LP解説によれば当時ヨーロッパでの彼の人気は凄かったようでこの録音と並行してパリで開催されたベートーヴェン・フェスティバルでの彼が指揮する同曲の演奏も大変な反響を呼んだそうである。 紹介LPは日本ビクタープレスの稀少な国内盤で仏デュクレテ・トムソン(DUCRETET THOMSON)盤である。 「第4楽章」前半の反復も実行した堂々たる指揮ぶりがうかがえる(写真2 LPジャケット、国内盤デュクレテ・トムソンDGS-101/写真3 LPレーベル面)。