奇蹟のピアニスト「ルドルフ・ケレル」

現在ジョージアの首都トビリシ出身、奇蹟のピアニスト、ルドルフ・ケレル(Rudolph Kerer/1923~2013)のLPレコードから1枚紹介したい。 彼は1973年に一度来日しているが知る人ぞ知る伝説のピアニストの一人だと思う。 レコード録音は露メロディアを中心に残しているが彼の名前が広く知られたのはソヴィエト・ピアノ・コンクール(モスクワ)で優勝した1961年、彼が38歳を迎えた時と云われている。 プロコフィエフを得意とし紹介盤もプロコフィエフ作品をメインに収録されている。 紹介盤は露メロディアと東芝エンジェル(EMI)とのタイアップで1970年代中頃にリリースされたちょっと珍しい国内盤である。 ステレオ・セッション録音だが録音年月データの記載はない。 第一面に収録されたキリル・コンドラシン指揮モスクワ・フィルハーモニー交響楽団との共演、プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第1番」の情熱的、エネルギッシュな演奏が特段に素晴らしい(写真1 LPジャケット、IMA-80191/写真2、LPレーベル面)。

写真1    ルドルフ・ケレル/プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第1番」ほかLPジャケット(東芝エンジェル-IMA-80191)

写真2    LPレーベル面