小澤征爾&新日本フィル第250回定期公演を聴く、1997
〜1997年6月14日、東京文化会館にて〜
いよいよ「新日本フィル」の東京文化会館での定期公演も来月の1回を残すところとなった。 この1997年6月定期はちょうど第250回を迎え「新日本フィル」も創立25周年記念の年にあたっていた。 この「第250回定期公演」は指揮者に名誉芸術監督(現、桂冠名誉指揮者)小澤征爾、客演ソリストには1993年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」」に優勝以来世界的に注目を浴びた戸田弥生(ヴァイオリン)、当時「バイロイト音楽祭」をはじめヨーロッパの主要歌劇場を中心に活躍中のドイツ出身の名アルト歌手ハンナ・シュヴァルツを迎えて開催された(写真1 「第250回新日本フィル定期公演チラシ」)。 さらにこの年はブラームス没後100年ということもあり公演プログラムもブラームスの名曲3作品が並んだ(写真2 「第250回新日本フィル定期公演プログラム表紙」/写真3 「演奏曲目」)。 とても素晴らしいコンサートだったがとりわけ「ヴァイオリン協奏曲」のカデンツァが聴きなれたヨーゼフ・ヨアヒムではなくエフレム・ジンバリストのものが演奏されたことも珍しく大変興味深かった。 写真4は小澤征爾、写真5は戸田弥生、ハンナ・シュヴァルツ それぞれ各氏から公演終了後プログラムに入れてもらったサインである。