岩城宏之&NHK交響楽団「チャイコフスキー交響曲第6番”悲愴”」

今回は1960年代のヴィンテージ録音、岩城宏之&NHK交響楽団によるチャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴“」を取り上げてみたい。 この当時日本の指揮者、オーケストラによるレコードはまだ数少なくこのLPこそ筆者が最初に求めた日本の指揮者による「悲愴」のレコードだったと記憶している (写真1 岩城宏之&N響「悲愴」LPジャケット、日本コロムビアOS-10017-JC/写真2  LPレーベル面)。 当時日本のオーケストラによるクラシックの録音セッション会場は主に世田谷区民会」や杉並公会堂などが使用されていたと思うがこの録音は新宿の東京厚生年金会館で1967年6月15日・16日の両日に渡り行われている(写真3  演奏・録音データ)。 当時彼は34歳、1960年のおよそ2ヶ月余りに渡るN響世界一周演奏旅行のプログラムにも「悲愴」を取り上げオハコとしていた。 録音も大変優秀で情熱的な演奏が魅力である。 写真4はこのセッションの1ヶ月後、LPジャケットに掲載された彼がアメリカのハリウッド・ボウル(Hollywood Bowl)で開催される夏の野外コンサートでロサンゼルス・フィルハーモニックに客演した時のスナップである。

写真1    岩城宏之&NHK交響楽団「チャイコフスキー交響曲第6番悲愴」LPジャケット(日本コロムビアOS-10017-JC)

写真2    LPレーベル面

写真3    LP録音データ

写真4    岩城宏之1967年7月米ハリウッド・ボウル夏の野外コンサート「ロス・フィル」に客演指揮した際のスナップ(LPジャケット掲載写真)