巌本真理弦楽四重奏団の「シベリウス&グリーグ弦楽四重奏曲」、1971

巌本真理弦楽四重奏団(写真1)は1966年に結成された日本国内のみならず世界的に高い評価を得た今や伝説の弦楽四重奏団である。 彼らのレパートリーは幅広く今回の紹介盤、シベリウスとグリーグの弦楽四重奏曲は生のコンサートではめったに聴く機会がない貴重な録音のひとつである。 1971年8月の東京・(旧)杉並公会堂でのセッションでこのLPは翌年1972年にリリースされた。 ちなみにグリーグの弦楽四重奏曲はこの「ト短調作品27」(1878)が唯一完成された作品として知られまたシベリウスが学生時代に書いた3つの習作もほとんど演奏されないためこの「ニ短調”親愛なる声”作品56」が現在演奏される事実上唯一のものと云われている(写真2 LPジャケット、東芝エンジェルAA-9698 /写真3 LPレーベル面)。 また副題「親愛なる声」は直接的な作品との意味合いはないようだ。

写真1    巌本真理弦楽四重奏団(LP掲載写真)

写真2    巌本真理弦楽四重奏団「シベリウス&グリーグ弦楽四重奏曲」LPジャケット(東芝エンジェルAA-9698 )1972年リリース盤

写真3    LPレーベル面