巨匠C. M. ジュリーニの貴重DVD映像から

20世紀イタリアの巨匠カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini/1914~2005)のオフィシャルにリリースされた映像記録は意外に少ない。 今回紹介するシュトゥットガルト放送交響楽団とのブルックナー交響曲第9番ニ短調のリハーサルと本番が収録されたDVDはその貴重映像のひとつと思われる。 このリハーサルと公演は1996年9月19日に収録されたものと云われている。 また翌日20日も同プログラムの公演が組まれこちらの音源は独ヘンスラー・クラシック(Hänssler Classic)からCD化されている。 晩年のジュリーニはウィーン・フィルとの演奏ではかなり遅いテンポで振っていたがこのシュトゥットガルト放送響とはかなり速いテンポをとり先のウィーン・フィルより7、8分演奏時間も短いことにも驚きを感じた。 またリハーサルの模様もかなりたっぷりと収録されておりこちらも興味が尽きない。 紹介DVDは2006年にジェネオン・エンタテイメントからリリースされた (写真1  DVDジャケット、GENEON-GNBC 4049 /写真2  収録内容/写真3  ジュリーニのサイン、1975年ウィーン交響楽団来日公演の際にプログラムに入れてもらったもの)。

写真1    ジュリーニ&シュトゥットガルト放送響/ブルックナー交響曲第9番リハーサル・本番収録DVDジャケット(Geneon GNBC-4049)

写真2    映像収録内容

写真3    1975年「ウィーン響来日公演プログラム」に入れてもらったジュリーニのサイン