往年の名女流ピアニスト、 モーラ・リンパニー&アニー・フィッシャーによるシューマン
今回は20世紀往年の名女流ピアニスト、イギリス出身のモーラ・リンパニー(Moura Lympany/1915~2005、写真1)とハンガリー出身のアニー・フィッシャー(Annie Fischer/1914~1995 写真2)このほぼ同世代の二人が弾くシューマンを取り上げてみたい。 レコードはこれまで何度となく紹介してきた東芝セラフィム名曲シリーズからの1枚、前者リンパニーは「ピアノ協奏曲イ短調」(1959年ステレオ録音)後者フィッシャーはピアノ曲「子供の情景」を弾いている(1964年ステレオ録音)。 ちなみに協奏曲のバックはコンスタンティン・シルヴェストリ指揮するロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団となっている。 リンパニーがやや快速テンポで力強いタッチで弾く演奏が印象的、しかもステレオ録音なのもありがたい。 後者フィッシャーの「子供の情景」は情感豊かで味わい深い演奏に惹かれる。 紹介LPは東芝EMI社名変更後の再プレス盤でセラフィムのレーベル・デザインも一新している(写真3 LPジャケット、東芝EMIセラフィムAA-5066 /写真4 LPレーベル面)。