懐かしの航空機デザインLPジャケットから (2/3) 

今回は「空の貴婦人」とも呼ばれたダグラスDC-8と1970年代のワイド・ボディ機の花形ロッキードL-1011通称「トライスター」のLPジャケットを紹介したい。
まず「DC-8」をジャケットにしたウエルナー・ミューラー楽団の「HOLIDAYAROUND THE WORLD」と題する1966年リリースのアルバムである。 これは当時、英デッカが誇る超ステレオ録音「フェーズ4(Phase 4)」録音としても知られている。 ジャケット写真は当時活躍した「DC-8-50シリーズ」と思われる。 旧塗装のJALの機体も懐かしい。 この「DC-8」機は胴体の伸ばした「60シリーズ」まで製造されたが時代の波で1972年には生産を終える (写真1 ウエルナー・ミューラー楽団LPジャケット、キング-ロンドンSLH  4011) 。
また「ラスト・フライト」(1987年)のドキュメントCDもリリースされている (写真2-「最後のDC-8」CDジャケット-MIDI MDCY-1002)。
続いて1970年代香港の「キャセイ・パシフィック航空」のCM音楽に乗せて飛行する「トライスターL-1011」の東京(羽田)―台北―香港のドキュメンタリーを収めたレコード、「日本ビクター」から1977年にリリースされた。 このレコードはまさに航空機ドキュメンタリー録音走りの1枚だった。日本では全日空(ANA)が1974年からワイドボディ中距離用旅客機として導入した。 しかしその後、燃費効率性等々から1981年末には生産を終えている (写真3 「The Super Tristar L-1011」、日本ビクターSJX-2142)。

写真1    JAL-「DC-8-50シリーズ」-ウェルナー・ミューラー楽団-HOLIDAY AROUND THE WORLD LPジャケット(キングーロンドンSLH-4011)1966年リリース

写真2    「最後のDC-8」CDジャケット(MIDI-MDCY-1002)1994年リリース

写真3    「The Super Tristar L-1011」LPジャケット日本ビクターSJX-2142 1977年リリース