懐かしの航空機LPジャケットから(1/3)

英デ・ハビランド D.H. 9 (DE HAVILLAND D.H.9、写真1) 、およそ1世紀余り前のプロペラ単発複葉機、英国デ・ハビランドD.H.9(別名Arico D.H.9)である。 当初は軍用機として 使用されていた。  ジャケット・イラスト・デザインは1980年前後のKLMオランダ航空のイン・フライト・マガジン表紙からとられたものと思われる。 ちなみにこのレコードは数々の航空旅行をイメージさせる音楽をバックに機内ドキュメント・サウンドをミキシングさせ航空旅行気分の雰囲気を楽しめるユニークな1枚である (テイチクUNION RECORDS-PU 9003)。
英デ・ハビランド・コメット(DE HAVILLAND D.H.106 COMET、写真2)、デ・ハビランド・コメット機は世界初製造の英国が世界に誇るジェット旅客機だった。 この優美でスマートな機体は当時大変人気を飛んだ。 世界初就航は1952年5月、当時のB.O.A.C.機のロンドン-ヨハネスブルク間である。  その後、東京(羽田)にもロンドン-東京をおよそ27時間余りで飛来している。  しかしながら1954年以降に相次ぐ悲運の空中分解事故により水槽実験が行われ「金属疲労」の言葉も生まれた。  ジャケット写真はB.O.A.C.機ラストのCOMET4と思われる。  しかしこのCOMET 4も1964年に製造終了となった。  紹介LPは1963年にリリースされたマントヴァーニ楽団の名曲アルバムである(キング-ロンドンSLC-61)。

写真1    「Luxury Flight -Ocean to Ocean 」デ・ハビランドD.H.9(1920~1924 KLM)、(テイチクUNION Records-PU 9003)

写真2    B.O.A.C.-デ・ハビランド・コメット(マントヴァーニ楽団コンサート・アルバム)、(キング・ロンドン-SLC 61)1963年リリース

(次回につづく)