杉谷昭子によるベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集」

最近は杉谷昭子(1943~2019、写真1)のベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集」に耳を傾けている。 この録音は音響の良さでも知られるベルリンのシーメンス・ヴィラ(Siemens Villa)付設のコンサート・ホールにおける1993年~94年にかけてのセッションである。 管弦楽はオランダ出身ジェラルド・オスカンプが指揮するベルリン交響楽団、彼女はこのコンビで1992年にクララ&ロベルト・シューマン夫妻の「ピアノ協奏曲」も録音している。 またこの全集盤にはベートーヴェン自身が「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」のピアノ協奏曲編曲版も併せて収録されていることも興味深かった。 彼女が全体的にゆったりとしたテンポでアプローチする演奏スタイルにも好感した。 原盤は蘭ヴェルディ・レコーズ(Verdi Records)だが紹介3CD BOXセットは1998年に廉価盤でリリースされた蘭ブリリアント・クラシックス(BRLIIANT CLASSICS)盤である (写真2 3CD BOX-99035/写真3 CD演奏データ)。

写真1    杉谷昭子(インターネット画像から)

写真2    杉谷昭子/ベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集」(蘭BRILIANT CLASSICS-3CD BOX 99035)、1998年リリース盤

写真3    CD演奏データ