歴史的名盤:モーツァルト「ピアノと管楽器のための五重奏曲」ほか
今回の紹介LPは20世紀モーツァルトのスペシャリスト、リリー・クラウス(Lili Klaus/1903~1986)がピアノとチェレスタを担当、モーツァルト生誕200年記念に際しフランスの管楽器並びに弦楽器のスペシャリストたちと共演した歴史的名盤である。 LPには普段あまり生演奏で聴く機会が少ない「ピアノと管楽器のための五重奏曲K.452(1784)」と最晩年に作曲された「チェレスタ、フルート、オーボエ、ヴィオラ&チェロのための五重奏曲K.617(1791)」それに「ピアノとクラリネットとヴィオラのための三重奏曲K.498(1786)」が収められている。 音源はディスコフィル・フランセ(DISCOPHILES FRANÇAIS)によるモノラル録音だが音質も大変良好、紹介の国内盤は1969年当時の東芝エンジェルからリリースされた (写真1 LPジャケット、東芝エンジェル AB-8102/写真2 LPレーベル面)。 おそらくいずれの作品もクラウスの唯一のレコード録音と思われる。