米ヴァンガード音源/懐かしの”ステレオ・ファミリー・コンサート名曲シリーズ”から

米ヴァンガード(Vanguard)レーベルはセイモア&メイナード・ソロモン(Seymour & MaynardSolomon)兄弟によって1950年に立ち上げられたレーベルである。 とりわけクラシック分野は筆者が学生時代のころからサー・ジョン・バリビローリ&ハレ管弦楽団などステレオ初期録音(英国パイ(PYE)音源)をEVERYMAN CLASSICSシリーズとして廉価盤でリリース、大変重宝したものである。 また当時4チャンネル・ステレオ録音として話題を呼んだモーリス・アブラヴァネル(Maurice Abrava)指揮ユタ交響楽団による マーラー「交響曲第3番」などの録音に取り組んだのもこのレーベルだったと思う。 今回の紹介盤は先日「漫遊記833」でも紹介済のウラディミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann)&ウィーン国立歌劇場管弦楽団の一連の録音からチャイコフスキー「悲愴」とドヴォルザーク「新世界から」を収めた懐かしの「ステレオ・ファミリー・コンサート名曲シリーズ」からの1枚である。 この録音も1960年前後と思われるが音源はVanguard Stereolabで国内盤は1967年にキング・レコードからリリースされた。 ゴルシュマンは当時「Vanguard」に多数の名録音を残しているがそのほとんどが現在もCD化されておらず残念である(写真1 LPジャケット、国内盤キング-SET 5046 / 写真2 LPレーベル面)。

写真1    ウラディミール・ゴルシュマン&ウィーン国立歌劇場管/「チャイコフスキー「悲愴」・ドヴォルザーク「新世界から」LPジャケット(国内盤ヴァンガード-SET 5046)

写真2    LPレーベル面