粋な「ベルク作品アルバム」

今回はなかなか粋な「アルバン・ベルク作品アルバム」を取り上げてみたい。 このアルバムは旧EMI CLASSICSから20世紀クラシックス シリーズとして2CDセットで2011年にリリースされた。 新ウィーン楽派ベルクの初期作品から後期作品に至る名演をオムニバス的に集めたアルバムで個人的にも大変重宝している。 ちなみに彼の最もよく知られた「ヴァイオリン協奏曲」(1935)はフランク・ペーター・ツィンマーマンのヴァイオリン、ジャンルイジ・ジェルメッティ指揮シュトゥットガルト放送響(1990年録音)を収録、遺作となった歌劇「ルル」からの交響的組曲はアーリーン・オージェ(ソプラノ)、サー・サイモン・ラトル指揮バーミンガム市響(1987年録音)、「管弦楽のための3つの小品」はインゴ・メッツマッハー指揮バンベルク響(1995録音)とそれぞれ興味深い演奏が聴ける (写真 CDジャケット、EMI CLASSICS-9 07211 2) 。 ジャケットの直筆サインはインゴ・メッツマッハー来日の際に入れていただいた。

写真 「ベルク作品集」2CDジャケット(英EMI CLASSICS-9 07211 2)2011年リリース盤、直筆サインはインゴ・メッツマッハー来日の際に入れていただいたもの