若きクーベリック、シカゴ響時代の名盤から/チャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」

若きクーベリッック(Rafael Kubelik/1914~1996)が祖国チェコを飛び出しアメリカの名門シカゴ交響楽団の音楽監督に招かれたのは1950年のことだった 。彼の本格的レコード録音はこの時代から始まり米マーキュリーに数々の名盤を残している。 今回はその中からチャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」を取り上げてみたい。 もちろんモノラル録音だがマーキュリー・レコードのモノラル時代のハイファイ録音でオリンピアン・シリーズとして知られている。 モノラル録音ながらダイナミック・レンジの広さと共に高音質が魅力である。 録音会場はシカゴ・オーケストラ・ホール、ジャケット解説には指揮者の真上に設置されたテレフンケンのコンデンサー・マイクと、米アンペックス・テープ・レコーダーでの録音と記されている。 紹介盤はキング・レコードからリリースされた国内初出盤である(写真1 LPジャケット、国内盤キング MB-7006/写真2 LPレーベル面)。

写真1    クーベリック&シカゴ響「チャイコフスキー「悲愴」LPジャケット(国内盤キング-MB 7006)

 

                                                                                    写真2    LPレーベル面