若きタマーシュ・ヴァーシャリ(Pf)の名盤から
ハンガリー出身、後にスイス国籍を取得し西欧を中心に活躍する世界的ピアニスト、指揮者タマーシュ・ヴァーシャリ(Tamás Vásáry/1933~ 写真1)はショパンのスペシャリストとしても知られている。 彼は1960年前後から得意のショパンを中心に独グラモフォンに数々のレコード録音を開始した。 今回の紹介LP、ショパン「ピアノ協奏曲第2番」を収めたアルバムも若きヴァーシャリのまさに優美なショパンを楽しめる1枚である。 バックは彼と同郷、後に亡命しドイツの歌劇場等々で活躍したヤーノシュ・クルカ(János Kulka/1929~2001が指揮するベルリン・フィルである。 またクルカの録音は数少ないのでヴァーシャリとのこの共演盤は貴重である (写真2 LPジャケット、国内盤グラモフォン SLGM 1231/写真3 LPレーベル面)。