若きティルソン・トーマス&イギリス室内管弦楽団によるベートーヴェン「田園」
今年78歳を迎えるマイケル・ティルソン・トーマス(MTT)も現在はサンフランシスコ交響楽団の桂冠音楽監督となり巨匠指揮者の風格を感じさせる。 今回の紹介盤は彼がニューヨーク州のバッファロー・フィル音楽監督時代の1978年、イギリス室内管弦楽団と初のベートーヴェンの交響曲録音となった「田園」である。 小編成の室内オーケストラによる演奏が注目された。 筆者は若きMTTのシャープで爽快な「田園」に魅力を感じた。 その後、彼はこのコンビで「第3番”エロイカ”」を除く残る全てのベートーヴェン交響曲録音を行った。 ちなみに「エロイカ」はニューヨークのセント・ルークス管弦楽団と1986年に録音し全集録音を完結した。 紹介LPは1979年当時のCBSソニーからリリースされた「田園」国内初出盤である (写真1 LPジャケット、CBSソニー25AC 920)/写真2、LPレーベル面)。