若きハイティンク&コンセルトヘボウ管のブルックナー「交響曲第3番」、1963

今回は一昨年(2019年)のルツェルン音楽祭でのウィーン・フィルとの共演をもって現役を引退したオランダの巨匠ベルナルト・ハイティンクの若き時代のレコードからブルックナー「交響曲第3番ニ短調」を取り上げてみたい。 彼が1961年より四半世紀余りに渡り常任・芸術監督を務めたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団との34歳の時の録音である。 またこの録音は1963年から1972年のあしかけ10年の歳月を費やし完結した彼の初の「ブルックナー交響曲全集」の最初の録音だった。 紹介盤は筆者がまだ高校時代の1965年頃に求めた国内盤PHILIPS初出LPである (写真1 LPジャケット、国内盤PHILIPS-SFL 7781/写真2 LPレーベル面)。 当時のブルックナー交響曲レコードはステレオ盤ではワルター&コロムビア交響楽団による「第4番”ロマンティック”」が出ていたことが思い浮かぶがこの「第3番」のレコードは珍しかった。 好奇心から求めた1枚だっただったが後に筆者がブルックナー好きになるきっかけを作ってくれた懐かしの1枚でもあった。

写真1    ハイティンク&アムステルダム・コンセルトヘボウ管/ブルックナー「交響曲第3番」LPジャケット国内盤PHILIPS初出盤(SFL-7781)

写真2    LPレーベル面