若きパドゥラ=スコダ(Pf)の名盤から
イエルク・デムス、フルードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と呼ばれた世界的ピアニスト、パウル・パドゥラ=スコダ(Paul Badura-Skoda/1927~2019)若き日の名盤から1枚取り上げてみたい。 彼がまだ23歳の時にウィーン・コンツェルトハウス四重奏団と共演録音したシューベルトの名曲、「ピアノ五重奏曲イ長調”ます”」である。 1950年の米ウェストミンスター音源のモノラル盤だが好きな演奏で時々針をおろしている。 スコダの溌剌としたピアノにまず魅了され録音も良好で時代を感じさせない。 紹介LPは半世紀余り前にウェストミンスター不滅の名盤シリーズとしてキング・レコードから廉価盤でリリースされた (写真1 LPジャケット、MZ 5038/写真2 LPレーベル面)。 尚、彼は1958年にこの作品をステレオでバリリ四重奏団と再録音している。