隠れた名盤、バルビローリ&ロイヤル・フィルの“シベリウス交響曲第2番”、1962年録音

サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli/1899~1970)はシベリウスのスペシャリストでもあり彼が最晩年に「ハレ管弦楽団」と録音した交響曲全集は現在も不滅の名盤として輝き続けている(写真1バルビローリ&ハレ管「シベリウス交響曲全集」国内盤LP BOX、東芝EMI AA9643D1966年~1970年録音)。 今回紹介するLPレコード「交響曲第2番」はこの全集録音に遡り彼が1962年にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と米リーダーズ・ダイジェストに録音した1枚だった。 この演奏は先の全集盤の陰に隠れた名盤として語り継がれ1986年、米チェスキー・レコード(Chesky Records)よりLP・CDと共に同一ジャケット・デザインで再リリースされた (写真2  米チェスキーLP盤-CR-3)。 ちなみに録音はロンドンのウォルサムストウ・タウン・ホール(Walthamstow Town Hall)で行われている。 録音技師が英デッカの名エンジニア「ケネス・ウィルキンソン」とあってさすがに録音も素晴らしく「ロイヤル・フィル」サウンドが冴えわたる (写真3  LP演奏・録音データ/写真4  LPレーベル面)。

写真1    バルビローリ&ハレ管弦楽団-シベリウス交響曲全集4LP BOX 東芝EMI-AA-9643D

写真2    バルビローリ&ロイヤル・フィル「シベリウス交響曲第2番」米チェスキーLPジャケット(CR-3 1962年録音)

写真3    米チェスキーLP-演奏・録音データ

写真4    米チェスキーLPレーベル面