20世紀の名ヴァイオリニスト「ティボール・ヴァルガ」

〜 ブルッフ”ヴァイオリン協奏曲第1番“ 〜

20世紀の名ヴァイオリニストのひとりティボール・ヴァルガ(Tibor Varga /1921~2003、写真1)も隠れた名手だった。 彼はブダペストのリスト音楽院(写真2  筆者撮影)でカール・フレッシュやイェーネー・フバイに師事、10歳でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調を演奏したというエピソードもある。 またドイツのデトモルトでティボール・ヴァルガ室内管弦楽団を結成し自ら指揮活動も行った。 ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番は彼が得意とするレパートリーのひとつ、このコンサート・ホール盤 (1965年録音)も名盤として数えられている (写真3  LPジャケット、コンサート・ホールSMS-2587 / 写真4 LPレーベル面) 。 またLP二面にフィルアップされたアルゼンチン出身の名女流チェリスト、アウロラ・ナトーラ(Aurora Natola)によるブルッフ、コル・ニドライ(ヘブライの旋律)も情感を込めたロマンティックな演奏にウットリさせられる。

写真1    ティボール・ヴァルガ(インターネット画像)

写真2    リスト音楽院、ブダペストにて(筆者撮影1987年12月)

写真3    LPジャケット(コンサート・ホールSMS-2587)

写真4    LPレーベル面