20世紀伝説の女流ピアニスト/モニーク・ドゥ・ラ・ブルショルリによるモーツァルト
今回はフランス20世紀伝説の女流ピアニスト、モニーク・ドゥ・ラ・ブルショルリ(Monique de la
Bruchollerie/1915~1972、写真1)のモーツァルトにスポットをあててみたい。 彼女は数々のコンクールに入賞、世界的に演奏活動も行い1966年9月に来日NHK交響楽団定期に客演、岩城宏之指揮するサン=サンースのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」で注目された。 しかし帰国後不運の自動車事故により引退を余儀なくされ晩年は後進の指導育成に努めた。 とりわけ彼女のモーツァルトは定評がありこのベルンハルト・パウムガルトナー指揮ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカとの1961年ステレオ録音「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466&第23番イ長調K.488」(独ARIOLA EURODISC音源)は演奏・録音共に素晴らしく彼女の名盤として知られている。 紹介LPは1971年「日本コロムビアー歴史的録音1000シリーズ」(廉価盤)でリリースされた1枚である(写真2 LPジャケット、日本コロムビア-HRS 1019-K)。