A.パッパーノのチャイコフスキー後期交響曲集
アントニオ・パッパーノはオペラ、コンサート指揮者として活躍を続ける名匠のひとりである。 今回は彼が2005年に音楽監督に就任したイタリアの数少ない名門コンサート・オーケストラのひとつローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団とのチャイコフスキー後期交響曲集を取り上げてみたい。 紹介盤は2007年に英EMI CLASSICSよりリリースされた2CDセット、この楽団の本拠地ローマのアウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ・サラ・サンタ・チェチーリアおける2006年7月に行われたコンサート・ライブ録音である (写真1 CDジャケット、英EMI CLASSICS 3 53258 2/写真2 演奏データ/写真3 録音データ)。 パッパーノのスタイリッシュで熱気あふれるチャイコフスキーが聴ける筆者好みの演奏である。