André Cluytens - RARITIES
今回は2007年に独ARCHIPEL(アルヒペール)からリリースされた「ANDRÉ CLUYTENS- RARITIES」と題されたまさにレア・ライブ盤を紹介したい。
クリュイタンスが1950年代に3人の名ソリストたちを迎えての貴重ライブ録音を集めたものでいずれもこのアルヒペール盤が初出と思われる。 収録作品はルーマニア出身、ブダペストのリスト音楽院で名匠フバイに師事したヨハンナ・マルツィ(Johana Martzy/1924~1979)を迎えたJ.S.バッハ「ヴァイオリン協奏曲ホ長調」(1957年11月10日ニューヨーク・ライブ)クリュイタンスが珍しくニューヨーク・フィルハーモニックに客演した際の興味深いライブ、続いて「漫遊記1145」で紹介したマイケル・レビン(Michael Rebin)との共演プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番」(1957年1月28日のケルン・ライブ)管弦楽はケルン放送交響楽団そして最後は「漫遊記1143」で取り上げたチェロのモーリス・ジャンドロン(Maurice Gendron)とのシューマン「チェロ協奏曲イ短調」(1952年1月1日パリ・ライブ)管弦楽はフランス国立放送管弦楽団でいずれも個性的で格調高い演奏が楽しめる1枚である。 モノラル録音だが音質も大変素晴らしい(写真1 CDジャケット、独ARCHIPEL ARPCD 0298/写真2 CDの演奏・録音データ)。