ARTE NOVA CLASSICS廉価盤シリーズのレア盤から
今回は以前「漫遊記427・428」で取り上げたARTE NOVA CLASSICS廉価盤シリーズからレア盤を1枚紹介したい。 紹介CDはベート―ヴェン、シューベルトとほぼ同世代のボヘミアの作曲家ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェク(1791~1825)と現代チェコの作曲家ズデニェク・ルカーシュ(1928~ )の作品を収めたものである。 両名ともに日本ではほとんど知られてないと思われる。 CDにはヴォジーシェクの唯一の交響曲ニ長調作品24(1823)とルカーシュのピアノ協奏曲第3番(1993)が収録されている。 ちなみに「ピアノ協奏曲」はこれが世界初録音だった (写真1 CDジャケット、国内盤ARTE NOVA –BVCE 38011-1998年リリース盤/写真2 CD演奏・録音データ)。 ヴォジーシェクの交響曲はやはりベートーヴェンの雰囲気も感じさせる。 また後者ルカーシュのピアノ協奏曲はこのCDでソリストを務めるチェコの実力派ピアニストであるイトゥカ・チェコヴァのために書かれている。 単一楽章作品で作曲者の独創的感性に惹きつけられた。 指揮は2017年だったと思うがプラハ交響楽団やチェコ・フィルと共に来日したこともあるペトゥル・アルトゥリヒテルで管弦楽は南西ドイツ放送交響楽団である(写真3)。