C.エッシェンバッハ&ヒューストン交響楽団「ブラームス交響曲全集」
今回はクリストフ・エッシェンバッハ (写真1)が米テキサス州のヒューストン交響楽団音楽監督時代に録音した「ブラームス交響曲全集」にスポットをあててみたい。 彼はチューリヒ・トーンハレ管弦楽団時代(1984年)にすでに「第1番」を指揮者デビュー盤として録音していたがそのほかは初録音だった。 この全集録音ではテンポも遅くとり主題提示部反復なども実行しさらにズッシリと重厚なブラームスを聴かせている (写真2 エッシェンバッハ&ヒューストン響「ブーラムス交響曲全集」英Virgin Classics 7243 5 61360 2 I /写真3 CD演奏データ)。 ヒューストン交響楽団は創立から100年以上の歴史を誇る全米のメジャー・オケのひとつに数えられている。 歴代音楽監督にはフェレンツ・フリッチャイ、レオポルド・ストコフスキ―、ジョン・バルビローリ、アンドレ・プレヴィンなどなど錚々たる名前が並ぶ。 本拠のコンサート会場はジョーンズ・ホール(Jones Hall)だがこのレコーディングは1991年から1993年にかけてウォルサム・センター・ブラウン劇場(Brown Theatre, WorthamCenter)において行われた (写真4)