E.ラインスドルフ指揮コルンゴルトの歌劇「死の都」世界初全曲録音盤、1975

今回はエーリヒ・ラインスドルフ(Erich Leinsdorf/1912~1993 、写真1)による世界初全曲録音となったコルンゴルトのオペラ死の都(Die tote Stadt)を紹介したい。 筆者が初めてこの作品を生で聴いたのは確か2001年井上道義指揮&新日本フィルによる演奏会形式の舞台だった。 このオペラはコルンゴルト23歳の時に発表したベルギーの作家ジョルジュ・ローデンバックの小説「死都ブルージュ」を改作した戯曲「幻影」に基づくもので全3幕から構成されている。 ちなみに舞台のブルージュ(Brugges)はベルギーの古都、運河で囲まれた美しい街である (写真2 古都ブルージュ、筆者撮影1979年) 。 物語はまさに幻想・幻影の世界を描いた摩訶不思議な出来事が展開されていく。 このラインスドルフ盤はマリエッタ/マリー(亡き妻の幽霊)二役にこの作品の当たり役アメリカの名ソプラノ「キャロル・ネブレット」、パウル役にはドイツの名ヘルデンテノール「ルネ・コロ」を起用し現在も名盤として輝き続けている (写真3 CDジャケト、国内盤BMG-BVCC 37095-96/写真4 CDキャスト・演奏録音データ)。 現在はSACDハイブリッド化されているようだ。

写真1    エーリヒ・ラインスドルフ(インターネット画像から)

写真2    古都ブルージュ(筆者撮影1979年)

写真3    コルンゴルトの歌劇「死の都」全曲盤CDジャケット、E. ラインスドルフ指揮ミュンヘン放送管、ルネ・コロ他(国内盤BMG-BVCC 37095-96)

写真4-CDキャスト・演奏・録音データ