E. ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのライブ盤から、1968・1981

エフゲニ―・ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによるライブ盤CDは現在までにかなりの数がリリースされていると思う。 しかし今回スポットをあてるプロコフィエフ交響曲第5番ライブ録音は意外に本国のコンサートでもプログラムに取り上げた回数が少ないため貴重なものとなった。 また今回紹介するライブ盤は当時これまで耳にしなかったオランダの「CZAR」(ザールあるいはツァールと読み帝政ロシア皇帝の公式称号を意味するらしい)というレーベルから1993年にリリースされた1枚である。 収録作品はプロコフィエフの作品が2曲、交響曲第5番と舞踊音楽「ロメオとジュリエット」第2組曲である。 前者が1968年9月29日、後者が1981年12月30日いずれもレニングラードのフィルハーモニー大ホールにおけるライブ録音となっている (写真1  CDジャケット、蘭CZAR-2603012 /写真2  CD演奏・録音データ)。 どちらもムラヴィンスキーが快速テンポで振る引き締まった鋭角的な演奏に圧倒される。 オリジナルは「メロディア音源」と思われるが当時オランダのマイナーレーベルからリリースされていたことにも驚いた。 録音も大変良好である。

写真1    E. ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル「プロコフィエフ交響曲第5番&ロメオ&ジュリエット第2組曲」ライブ盤(蘭CZAR-2603012)

写真2   CD演奏・録音データ