G. ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立響、チャイコフスキー「マンフレッド交響曲」1989

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省交響楽団によるチャイコフスキー「マンフレッド交響曲」(1989年デジタル録音)は2011年に西側初登場音源として少々話題となった。 それまでに彼が録音した「マンフレッド」はライブ音源も含めると数種類が存在していたがこのデジタル盤は演奏、録音共にさらに磨きがかかっている。 交響曲作品をとても得意としていたロジェストヴェンスキーの真骨頂を発揮した演奏のひとつであろう。 紹介のCDは米国Musical Conceptsが英国マンチェスターの廉価盤レーベルAlt」からリリースした1枚である。 またこのCDにはチャイコフスキーの大変珍しい作品「演奏会用序曲ハ短調」がフィルアップされていることも興味深かった。 チャイコフスキーの生前には演奏、出版もされなかったためか作品番号もないがなかなか劇的な作品である。 演奏は映画音楽を得意とするセルゲイ・スクリプカ指揮モスクワ交響楽団(1987年デジタル録音)である。

写真1    G. ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省響/チャイコフスキー「マンフレッド交響曲」ほか、CDジャケット(英Alto-ALC 1139)

写真2    CD演奏・録音データ