J.S. バッハ「フーガの技法BWV. 1080、カール・リステンパルト&ザール室内管弦楽団

今回の紹介LPはバッハのスペシャリストとして活躍したカール・リステンパルト(Karl Ristenpart/1900~1967、写真1)の名盤、J.S. バッハ「フーガの技法BWV.1080」である。 このレコードは彼がザール放送局(ドイツ)の依頼によりザールブリュッケン(Saarbrücken)に創設したザール室内管弦楽団を振ったもので仏-ムジディスク(MUSIDISC)による録音、紹介盤は1971年、日本コロムビアから廉価盤2LPセットでリリースされた(写真2 LPジャケット、日本コロムビアRE 1511~12-MU/写真3 LPレーベル面)。  LPには録音データの記載はないが1960年代初期録音と思われる。 この作品はフーガの様々な技法を展開したもので全19曲から構成され最後の第19曲は239小節で絶筆、未完に終わっている。 初演はバッハの死後177年が経過した1927年にバッハゆかりのライプツィッヒ聖トマス教会で行われた (写真4 2002年9月筆者撮影)。 またこの録音にはフランスからミシェル・デボスト(フルート)、アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ロジェ・デルモット(トランペット)など数々の名手が参加している。

写真1    カール・リステンパルト(インターネット画像から)

 

写真2    LPジャケット(日本コロムビア-MUSIDISC-FRANCE - RE 1511~12)1971年リリース盤

 

写真3    LPレーベル面

 

写真4    聖トマス教会に立つバッハ像(ライプツィヒ、筆者撮影2002年9月)