M.アルゲリッチのライブ盤から

今回はバイエルン放送協会(Bayerischer Rundfunk)自主制作レーベルBR KLASSIKからマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)が弾くピアノ協奏曲のライブ盤を取り上げてみたい。 これはアルゲリッチがバイエルン放送交響楽団に客演した際のコンサート・ライブでベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番とモーツアルトのピアノ協奏曲第18番を収めた2009年にリリースされた1枚でこのレーベルからの第1弾でもあった(写真1 CDジャケット-BR KLASSIK-403571900701)。 前者ベートーヴェンは小澤征爾が指揮した1983年7月17日ミュンヘン、レジデンツのヘルクレスザールでのライヴ、後者モーツアルトはオイゲン・ヨッフムが指揮した1973年6月22日ヴュルツブルクのカイザーザールにおけるライブである(写真2  CD演奏データ/写真3  CD録音データ)。 このベートーヴェンの演奏はこれ以前に映像でリリース済みでファンの間では既に知れ渡っていたがCD化による正規盤はこれが初登場となった。 またアルゲリッチのモーツアルトのピアノ協奏曲録音はライブも含め稀少なためこのヨッフムとの共演も大変貴重音源で興味津々だった。

写真1    アルゲリッチ/ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」・モーツアルト「ピアノ協奏曲第18番」ライブ盤CDジャケット(BR KLASSIK)

写真2    CD演奏データ

写真3    CD録音データ