SLドキュメンタリー・レコード再考

「SLドキュメンタリー・レコード」も過去に何枚か紹介済みだが時々聴き返してみるとまたノスタルジーを感じさせる。 さてSLをはじめ鉄道のドキュメンタリー・レコードが市場に出始めたのはいつごろのことだろうか。 興味を感じ調べたところそれは1950年代初頭にリリースされたモノラル録音レイル・ダイナミックス(Rail Dynamics 、米Cook盤)がそのはしりらしい。 筆者は未聴だが「ニューヨーク・セントラル鉄道」でのドキュメンタリー録音で後のステレオ録音も凌ぐ高音質と云われている。 ちなみに日本国内でのSLドキュメンタリー盤が市場に数多く出始めたのは1960年前後のステレオ録音からだったと思う。 しかし現在ではそのほとんどがCD化されず姿を消しているは残念である。 紹介盤はオーストリア・アルプス山岳SL鉄道ドキュメンタリー盤でインスブルックの路面電車の音も収録された「世界の鉄道シリーズ」 (日本ビクター)からの1枚、1970年7月ステレオ録音である。 小型SLが甲高い汽笛を鳴らしながらガタゴト走る (写真1 LPジャケット、日本ビクター SJX-2014/写真2 インスブルックの路面電車、筆者撮影-インスブルック中央駅前/1987年8月撮影)。

写真1    LPジャケット(日本ビクター SJX-2014)

 

写真2 インスブルックの路面電車(1987年8月筆者撮影)