「キング・セブン・シーズ」〜 懐かしのLPから
1960年代、30cmLPレコードは中学・高校時代の筆者にとってはまだまだ高嶺の花だった。 今回はそんな時代の懐かしのLP、「キング-セブン・シーズ」レーベルでリリースされた1枚を取り上げてみたい。 このセブンシーズ(SEVEN SEAS)・レコードの名前を知ったのは1960年代中頃だったと思う。 音源はドイツのアリオラ・オイロディスク(ARIOLA-EURODISC)でステレオ初期録音が多くルドルフ・ケンペ指揮バンベルク交響楽団によるシューベルト「交響曲第7(8)番”未完成”」、ビゼー「アルルの女」第1・第2組曲がカップリングされた興味深いものも含まれていた。 紹介盤は当時の日本ではほとんど無名の指揮者だったディーン・ディクソン(Dean Dixon/1915 ~1976)がケルン放送響を振ったチャイコフスキー「くるみ割り人形」組曲、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」から序曲・夜想曲・結婚行進曲のほかハンス・レオ・グルーバー(Hans Leo Gruber)&ウィーン国立歌劇場管弦楽団よるグリーク「ペール・ギュント」組曲第1番が収録されたものである (写真 LPジャケット、キング-セブン・シーズ SH 5089/写真2 LPレーベル面)。